チャールトン・ヘストン2

http://www2.diary.ne.jp/search.cgi?user=138673&cmd=show&num=2003041151050113494&log=2009620658&word=チャールトン・ヘストン2より

チャールトン・ヘストンへの攻撃もさー。例えばKKKとNRAが同じ年に生まれたという嘘を一つとっても、ちょっと調べれば1865と1871と違う年だと分るし、それよりKKKは当時のグラント大統領に「人権を認めない」と言われた今で言うテロリスト集団だった。そしてそのグラントはNRAの二人目の会長になった。NRAは反KKKだった訳です。そもそも銃規制の歴史自体、人種差別から始まった。黒人奴隷が解放されて恐れた白人達が、黒人に銃を持たせないようにしようという所から始まったのがアメリカの銃規制。NRAはそれに対して「全ての者に銃を持ち防衛する権利がある」という人種差別に反対する団体だった訳です。

そしてチャールトン・ヘストン。彼は60年代にキング牧師と一緒に人権運動で行進してたんだよ。当時はキング牧師と一緒に行進するなんて、彼の俳優生命にとってとても危ない事だったのにも関わらず。今から見るとキング牧師は大人気だし、何でも無いことの様に聞えるだろうけど、当時はキング牧師は憎まれていたんです。(60年代に沢山の偉大な人々の活動のお陰で今の私たちの権利は確保されてるのですよね)

そんな彼をMooreは自分の考え(Anti−Gun)の為に、人種差別主義者とでもいうような感じで撮った。「ドキュメンタリーとフィクションの境目はないですね」と黒澤監督が言ってようと言ってまいと、私にはこの作品は嘘でもって攻撃する最悪な作品ですよ。まあ各自がどう取るかは勝手だけどもね。
楽しい映画と見れるのは攻撃される立場で無い、というのもあると思うよ。

レオナさんのチマリスの穴というサイトの掲示板でも色々お話しているようでした。私はアカデミー/オスカー自体、興味無かったせいか、Bowlingが受賞したのはいかにもという選択だったと感じています。ハリウッドの反ブッシュ・反戦意見の代弁者だからじゃない?アカデミー自体の“ドキュメンタリー”の定義と違うしね。私は別に構わないですよー。興味ないから。

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